今新潟にチームキャプテンはいない。
ラーメン屋の方針で空位としているのだ。
尚 ゲームキャプテンはその試合によって
いろんな選手がつけているのだが
最近ではもっぱら中条の星・本間勲である。
実はこのチームキャプテン。
ラーメン屋は監督に就任する前から空位だった。
それは2005年、当時チームキャプテンだったある偉大な選手が
シーズン途中で他のチームに移籍したことによるものであった。
ようするに、この偉大なキャプテンが今のところの
「新潟の最後のチームキャプテン」ということになる。
その偉大なチームキャプテンこそ今季限りで17年間の
選手生活にピリオドを打った山口素弘である。
2003年、J1昇格の切り札として
反町監督が自分の考えを曲げてまで獲得した
W杯出場経験もあり元日本代表のボランチである。
そんな彼は1年でJ1に昇格させた。
もちろんこれは彼一人の力でできるものではない。
しかし、彼が新潟にもたらしたものがそうさせたのだろう。
J1昇格後、初めて得点したのは鈴木慎吾だが
初めて警告を受けたのは山口素弘である。
J1初めての試合、FC東京戦だった。
この試合は正直、試合になっていなかった。
その試合でチームに喝を入れるために
警告を受けるようなプレーに出たのだ。
17年間の現役生活の中で彼が新潟にいたのは
2年半だけ。しかし、その2年半でどれだけ新潟が変わったか。
どれだけ新潟が成長したか。そう考えると
いかに彼が偉大な選手であるかがわかるような気がする。
こんな偉大な選手を2年半もサポートできたことに感謝したい。
ありがとうと言いたいのはむしろこっちのほうであると・・・